キリロム工科大学の運営法人である KIT management Co., Ltd. 内にはキリロムインキュベーションセンターという組織があります。この組織はキリロム工科大学と連携してバーチャルカンパニーを使ったインターンシップをキリロム工科大学の学生に提供しています。
インキュベーションセンターは、現在28社のバーチャルカンパニーを運営し、様々な社会課題やテクノロジー領域において、カンボジアおよび、日本を含めた世界のデジタルトランスフォーメーションを支援するプロジェクトに取り組んでいます。
また、プロジェクトを生み出すと同時に、全学生のスキルセットとキャリアパスに基づいて、アサイメントを管轄し、教員や外部起業家のアドバイスを受けながら、リアルなスタートアップ企業として事業化する事を支援しています。
1. 実践の場としてのインターンシップの提供
キリロム工科大学のカリキュラムに組まれている約3600時間分のインターンシップを提供しています。インターンシップにはいくつかの種類があり、1年次の課題解決とチームビルディングにフォーカスしたものから、ITを活用したプロトタイプの開発まで、多岐にわたります。最近では、学生から発案されるプロジェクトについても、精査のうえでインターンシップ活動として支援することも行っています。
2. プロジェクトの成長をサポートし法人化を促進
プロトタイプの開発や事業の実効性を検証することで、エンジェル投資家を募れるレベルへの底上げを支援しています。具体的には、成長に向けて必要な「プロジェクトマネジメント」「テクニカルアドバイザー」「メンター」の3つの機能により、若い人材であっても事業を生み出せるよう支援をすることで、バーチャルカンパニーの法人化を促進しています。
3. 外部ネットワークの構築
バーチャルカンパニーの学生たちに、起業家や専門家との出会いの機会を提供しています。それにより、キリロムにいながらでも、学生がグローバルの視点で、自らのキャリアパスについて考えたり、また、アドバイスや支援を貰える環境づくりに取り組んでいます。また、外部の起業家育成プログラムとも積極的に連携することで、学生たちが実際にビジネスを開始または拡大するために必要な支援を行っています。
今後は、キリロム工科大学の学部生以外の若者にも門戸を開くことで、多様なスキルセットを持つ人材を組み込むと同時に、大学を出たばかりの社会人や初めて起業にチャレンジする人に「どこで生まれても」「とにかく実行し」「成功の確率を上げる」ためのプラットフォームを提供していく予定です。
また、キリロムインキュベーションセンターは大学部門と連携することで、大学が担う教育コンテンツに関して自由闊達な提案を行っています。市場の需要に即して教育をチューニングすることで、変化の激しい時代においてもより多くのスタートアップを、安定して生み出すことをミッションに活動しています。